| 年号 | お店のこれまで | 店主のこれまで |
| 昭和28年(1953年) | 初代前田英一が帯広の地で酒販店免許を取得し酒販小売業を始める | - |
| 昭和43年(1968年) | 初代の4女である私の母と2代目である父とが結婚(余談:当時の父の給料は30,000円だったらしい) | - |
| 昭和45年(1970年) | 将来3代目となってしまった私(現店主)が誕生 | あいにく男児として誕生 |
| 昭和52年(1977年) | - | 帯広市立明星小学校入学 |
| 昭和58年(1983年) | - | 帯広市立第四中学校入学 |
| 昭和61年(1986年) | - | 私立函館ラ・サール高校入学 |
| 平成元年 (1989年) | 祖母(初代前田英一の妻)他界 | アメリカへ2年間留学する |
| 平成2年 (1990年) | 祖父初代前田英一他界。父が2代目社長として就任 | - |
| 平成3年 (1991年) | - | 青山学院大学法学部入学 |
| 平成5年 (1993年) | 2代目社長である父急逝につき大学在学中であったが3代目として家業を継ぐ | - |
| 平成7年 (1995年) | 父が懇意にして頂いていた地元酒販店様のご縁で地酒の世界へ足を踏み入れる | 青山学院大学法学部無事4年で卒業 |
| 平成9年 (1997年) | 初めての蔵元直接取引として『菊姫』と取引を開始 | - |
| 平成11年(1999年) | 熊本旅行中に偶然『水鏡無私』と出会い、本格焼酎とのご縁が出来、後に最初の取引蔵として販売を開始 | - |
| 平成12年(2000年) | 最初の芋焼酎を取扱始める。最初はレギュラー芋焼酎を展開、蔵元直接取引が始まったのは翌年から | - |
| 平成15年(2003年) | 創業50周年を無事迎えることが出来ました | - |
| 昭和28年に祖父こと前田英一が創業して50年以上・・・平成5年12月、2代目の父が病に倒れ他界したことを契機にそれまで東京で学生をしていた私は地元へ戻ることに。本当はやりたいことがあった私ですが、これも人生なのでしょうか、一番やりたくなかった実家の家業の跡継ぎになってしまった。 当時、北海道はバブル崩壊の波が上陸したばかりの時・・・周りの既存の当店と同じ業務用対応のお酒屋さんは(全てのお酒屋さんに当てはまることではないが)不良債権といえる掛売りをしていたお店の支払の”焦げ付き”、免許制度の下で大手メーカーの商品を販売数量に応じたリベートをもらって通常の仕入、販売から発生する利益以上の営業外収益で潤い・・・つまり問屋さんの営業にいい顔をしてより多くのリベートをもらうべく大量にひとつの商品を購入、大量に購入した商品を売るべく納品先の業務用飲食店全てに納品、納入先によっては条件対応したりしなかったりと個別の対応の程度こそあれ販売数量に応じて販促奨励金というようなリベートが入ってくる、とにかく儲けが出る商品を売る、リベートの多い商品を売るという大量消費のおかしな時代・・・そんな一つのドリームが終焉を迎えた時期に母と二人の妹と二人の従業員がいるこのお店へなんと!社長という肩書きを付けられて戻ってきちゃいました。 いろいろありました〜・・・当時私は22,3歳の”青二才”もいいところ!今思うと自分でも”若かったな〜”といい思い出ですが、いろんな方にご迷惑をかけ、悪態をつき、商売のイロハすらわからないのに”社長”という肩書きにあぐらを書いていたような気がして穴があったら入りたいという気持ちにすら今思うとなりますね。そんな青二才が社長をやっている商売ですから、売上げがバブル崩壊やデフレ等という時代背景もありますが落ちるのは当たり前!確か、商売を引き継いで9、10年目位の時期が最低の売上げではなかったかと・・・親父の最盛期の売上げの時の4分の1!人を雇うなんてもってのほか!なんて時期でもありました、その頃は。そんな時に焼酎との出会いがあり、日本酒の蔵元さんとのご縁があり、また全国各地にいらっしゃる大変頑張っている同業者様との出会いがありましたね。 今、社長業を継いでまだ10数年目、まだまだ青二才ですが、これまでの商売をやってきた中で痛切に思ったことがあります バブル崩壊の数年後に親父が他界したのですが、その葬儀の中、当然取引先のお客さんもこられますが私の母や私にいいことを言っていた人が今となれば全て離れていきましたね。棺の中の親父に向かって”息子や奥さんのことは心配しないでいいよ、ちゃんと支えていきますからね”なんて涙を流していた今では地元で有名な飲食店の社長さんは飲食店を一番最初に始めた当時うちの親父がそのお店の開店に汗水流して尽力して奥さんと二人三脚で始めたもので仕事を円滑に進めるお手伝いとしてそこの息子さんや娘さんを仕事が終わるまでうちでお袋が預かって面倒みてあげたりしていたのを私はこの目でしっかりとみていたほど多分世話になったと感じているであろうその人がしばらく経つと”納入価格を下げてくれ!ビジネスパートナーとして経営努力をしてくれ!”なんて言って取引をやめる大儀名分を振りかざしてきました。当然そんな無謀な価格には対応できませんというと”こんなに譲歩して取引を継続しようと思っているのに僕の気持ちがわからないんだね”なんて言われて結局その場で長い間お世話になりましたと頭を下げてその会社の事務所を出るとその社長の奥さんは涙を流しながら”すみません、すみません”・・・。棺に涙ながらに泣きついた人でさえ喉下すぎれば・・・となるんだな〜・・・いろんな事情があろうかと思います・・・不景気の中、他人のことよりも自分のことで精一杯でしたでしょうし、今では理解できないでもありませんが・・・でも俺は絶対にそうゆう人間にはなりたくない!と思いましたし、いまでも当時と変わらず同じようにお付き合いを頂いているお店の方は皆さん静かに葬儀で父を涙をこらえて見送ってくれた方ばかりでした・・・声も掛けてきませんでしたし、ただただ肩をたたいて励ましてくれました。そんな人達に私もなれるよう、少しでも近づけるようになりたいと切に感じました。 他にもいろんな話しがおかげさまで沢山ありました・・・数え切れないほど。でもある意味、おかげさまでそうゆう自分たちから離れていった人たちからも大変多くの学ぶことがあり大いに勉強させて頂いたことには間違いないなと感じています。 私の代になっても引き続きお取引を頂戴しているお店の方には当店もそうですが私たちのこのお店に携わる者の生活を支えて頂いたという感謝の気持ちで一杯ですし、そうゆうお店にこれからももっともっと繁盛して頂きたいなと切に願っています。そんなお客様のためにうちのお店として何が出来るのか?うちのお店はそうゆうお店のお役に立てるお店になっているのか?もっとそうゆうお店のお役により一層立てるようなお店になるにはどうすればいいのか?どうゆう形でそうゆうお店にとって当店が”なくてはならないお店”になれるのか?なんてことを今でも常日頃考えているんです。 そんな若輩者の商売人の私の理想の自分、お店のコンセプトといいますと・・・ ”このお店でなくては”というお店になること!そして”前田さんとお付き合いをしていて助かりました”、”前田さんとお付き合いをしていて良かった”と思えるようなお店になりたい! 当店も特に業務用のお店に対して、気持ちよくお店に来られるお客様にお金を使ってもらえるようなお店になるお手伝いが出来れば何よりと日頃から思っております。 業務用のお客様に対しましては・・・ 飲食店等、お酒や食べ物を提供しているお店をやる以上、下世話な表現かもしれませんが食べ物、飲み物を提供して儲けを頂戴しなければなりません。ただ、ご来店頂くお客様は見事にお店側の心理をしっかりと理解しています。儲け儲けへ走れば絶対にお客様は敬遠しはじめ、儲けを取らなさ過ぎると来られるお客様に最悪閉店という結末で裏切ることにもなる。”気持ちよく儲けさせてもらう”という工夫をドリンクの面からでも積極的にサポートすることに当店は全力を注いでいきます。それはお店の利益にもつながれば、ご来店くださるお客様の満足にもつながると信じているからです・・・もっと言えば、そうゆう気持ちよく利益を出しながら円滑にご商売を営んでいるお店とのご縁が出来れば出来るほど当店も利益が出て、気持ちよくご縁のあるお客様へ還元させて頂くことが出来るようになると確信しています。 当店へご来店頂く一般の消費者の方々へは・・・ ”あのお店へ行くときっとなんかありそう”というようにワクワク出来るような、そしてご贈答や差し入れ等”肝心要な時にはいつもあのお店へ行くんです”みたいにご利用用途にあったアイテム選びが出来るお手伝いが出来るような、そして”あのお店の勧めてくれたこのお酒がいいんだよな〜・・・あのお店へ行かないと買えないし”というように普段のみでご利用頂いているお客様にもちょっとした当店をご利用頂いている優越感のようなものを感じてもらうことが出来るような・・・・・・そんなお店になれるように頑張って日々進化をしていけるようなお店を目指しております。 だから 当店店頭では、大手メーカーのビールや清涼飲料水等は店頭では陳列販売しておりません。 ・・・一般のお客様の立場に立てばディスカウント店様やスーパー様でお買い上げ頂いた方が経済的ですよね。私も多分お客様の立場にたったらそうするでしょうし 当店店頭では、輸入もの(外国産)のアルコールは陳列販売しておりません。 ・・・日本人の食文化には国産のアルコールが絶対相性がいいと信じているからです・・・ ということより、何より店主は根っからの日本人で和食党だからでしょうか? (注)輸入物のアルコールを否定する意味ではありません。お間違いの無いように 当店店頭には、世間一般でいうところの有名地酒、プレミアム焼酎は取り扱っておりません ・・・取り扱えば売れるかもしれません。でも当店が売らなくてもいい商品は他のお店にお任せ します。なぜなら当店へ来られ、ご縁を頂戴したお客様と末永くお付き合いしたいからです 長い時を越えて醸しだされた国産のアルコールに対し、資本主義経済が成長すればするほど、また諸外国との貿易とやらが活発になればなるほど、日本人は日本人本来の衣食住という基本的な部分に支障を来たしてきているような気がしてなりません。日本人が日本という風土の中で白いご飯と味噌汁を食べて育った日本人が作ったアルコールを楽しみ、日本人が作る日本風の食生活をしている限りこれだけ裕福な世の中で健康で幸せな生活ができないはずはありません・・・と常に信じています。それはアルコールばかりではなく飲料水等の飲み物にもいえることだと考えております。 家族単位に毛が生えたような程度のこんな小さな規模の商売をしていますと、全てのアルコールユーザーの方へ自信を持って対応させていただくことは到底出来ません。全てのアルコールユーザーであるお客様へ平等に向かうことも無理ですし、そんなに多くのお客様のニーズにお答えすることは残念ながら特に不可能です。全てのお客様へ対応しようと思えば、当然ながら店頭ではビールも陳列し、ジュースも置いて、輸入ワインも・・・とあらゆるニーズに応える努力をスーパーや百貨店、ましてやディスカウントストア並にしなければなりません・・・資本力、人材、店舗規模などいろんな面から無理がかかります。無理を自分たちに課すと本当に大切なお客様にも対応が疎かになりそうで・・・だから当店はこうゆうお店であるということをここまで横道にそれながらも書き連ねてしまいました。 心構えをなんていいながらこんなに長くこの商売をやっていく上での考え方などを書き連ねてしまい本当に最後まで読んで頂いた方には感謝いたします。本当にありがとうございます。 今後は祖父、父と私へ三代続いた商売という風に当然みられますが、近い将来、”継いだ商売”ではなく”自分の商売”とするべく5ヵ年計画なるプロジェクト?を水面下で・・・というか私の心の中だけで・・・進行中です・・・ どうぞこんなお店、私ですがあなたとのご縁が頂ける時を商売を続けていく中でお待ちしております。長い文章をお付き合い頂き本当に本当にありがとうございます。 一期一会 感謝 |